2012年3月30日金曜日

海岸の撮影会

3月のらくらく写真教室は和歌山県串本町周辺にて海岸をテーマにした撮影会を行いました。

和歌山は南北に長い県で、今回は同じ県内ではありましたが、和歌山市から串本町までは貸切バスで約4時間ほどの長旅となりました。ちなみに昔は田辺までの高速道路がなく、串本町までは今以上に遠く感じる場所でした。

まずは古座川町にある虫喰岩にて受講生一同で写真撮影。岩の側面や裏側には蜂の巣のような無数の窪みがあり、少し不気味でしたが珍しい造形物を撮ることができました。

虫喰岩の撮影後は太平洋の美しい海岸線を横目に、串本町へ戻って回転寿しにて昼食。ゆっくりと会話と食事を楽しみます。

昼食後は橋杭岩にて岩場を探検しながらの撮影会。当日は潮が引いていたので海岸付近まで歩いて行くことができました。太陽の日差しや風も強く、海の迫力を堪能。岩場は明暗の多い場所で露出の調整が難しい撮影でした。

その後は、バスで紀伊大島にある樫野埼灯台と海金剛を撮影。海金剛の展望台から南西側のスポットは逆行の撮影にはもってこいの光線状態で、岩場と海原に差し込む光を順番に写真に残しました。海金剛は駐車場から近いので歩く負担も少なめです。

撮影会の終了後は、らくらくの代表幹事である松尾氏の提案で潮岬をバスで一周したのちに帰路につきます。

帰り道、本州最南端から望む太平洋はとても綺麗に光っていました。


2012年3月14日水曜日

講評会と年間テーマ



3月の講評会を行いました。

2月の撮影会が中止となりましたので、今回は過去に撮影されたものや各々が自由に撮影した作品を持ち寄っての勉強会になりました。
また、次回のRPC写真展では従来の自由作品に加えて、教室一同でひとつのテーマにそった作品を制作して展示をしようと試みています。テーマの大綱は決まりましたので、徐々に形になればいいなと考えています。

そして、今回の授業に見学できてくれたBさんがRPCの新しい仲間に加わっていただける予定です。仲良く写真を撮っていきたいなと思います!


以下は写真の寸評。


写真上:浪床 和義
ビルの屋上付近から見える空を背景に、人工的なオブジェや木々を上手に切り取っています。緩やかに動きを持たせた構図と少し憂鬱なイメージ、さらに水色がかった青い空が写真に独特な静けさと世界観を見事に構築させています。


写真中:武田 言行
菜の花の中心をマクロレンズで撮影。被写体を大きく見せ、肉眼では見ることのできない世界を写真に写しています。力強い構図と黄色い花びらに包まれた明るいイメージが見るものに元気を与えてくれるようです。

写真下:中山 意志男
暗がりに張り詰められた蜘蛛の巣を斜めの位置から撮っています。細い糸にあたって分光された光が一際美しく、浅めの被写界深度も単調になりがちな写真に深みを齎しています。


講評:西山武志